店のエプロンに店名やロゴを入れたい。そう思って調べ始めると、まず出てくるのが「刺繍かプリントか」という分かれ道です。
ただ、実際に手が止まるのは、もう少し手前かもしれません。スタッフ3人分だけでも頼めるのか。ロゴのデータは、手元にあるもので足りるのか。
私たちは京都で旗や暖簾、幕をつくってきた加藤健旗店です。その技術を暮らしの道具に生かしたブランドが kiten. です。エプロンや割烹着を仕立てながら、名入れ・別注のご相談も受けています。
この記事ではまず、刺繍とプリントで何が変わるのかを整理します。そのうえで、相談の前に確認しておくとよい4つのことをまとめます。
この記事でわかること
- 刺繍とプリント、それぞれが得意とする表現の違い
- kiten. が名入れ・別注を1枚から承っていること
- ロゴのデータは、形式が決まっていなくても相談できること
刺繍とプリント、カフェのエプロンでは何が変わるのか
名入れの方法は、大きく刺繍とプリントに分かれます。どちらが優れているという話ではありません。
ユニフォームネクストのユニネクマガジンは、両者の特徴を次のように説明しています。
| 観点 | ユニネクマガジンの説明 |
|---|---|
| 刺繍の仕上がり | 糸を縫い込んで加工するため、立体感と高級感を演出 |
| プリントの色数 | たくさんの色を使ったデザインを表現できる |
| プリントの細部 | 細部までデザインを表現できるのが魅力 |
| 選ぶときの軸 | コスト・デザインの複雑さ・利用シーンに応じて選ぶ |
同誌が挙げている選択の軸は、コスト・デザインの複雑さ・利用シーンの3つです。どちらの技法が上か、という比べ方はしていません。
そうすると、最初にやることは加工方法を決めることではなくなります。「店のロゴが何色で、どれくらい細かいか」「エプロンにどんな印象を持たせたいか」を、言葉にしておくことです。
1〜2色の文字だけのロゴなのか、グラデーションを含む多色のロゴなのか。細い線や小さな文字が入っているか。こうした条件は、相談のときにそのまま伝えられます。
加工方法そのものは、こうした条件を伝えたうえで一緒に決めていけば十分です。
何枚から頼めるのか —— kiten. は1枚から承ります
スタッフ3人分だけ作りたい。1枚だけ試したい。そういうとき、枚数が少ないと断られるのではないかと心配になります。
kiten. では、名入れ・別注を1枚から承っています。スタッフ1人分でも構いませんし、まず1枚だけ試してから追加していただいても構いません。枚数が少ないことを理由に、相談をためらっていただく必要はありません。
そのうえで補足を1つ。名入れの世界では、最低枚数が加工方法によって変わることがあります。ユニフォームネクストは、刺繍プリントと転写プリントは1枚から、シルクプリントは10枚から対応可能と案内しています(ユニネクマガジン)。
これは1社が公表している例です。他社の条件をこの記事で確認したわけではありません。
知っておくとよいのは、枚数の話が加工方法の話とつながっている、ということです。ですので相談のときは、希望の枚数と一緒に「どんな仕上がりにしたいか」も伝えておいてください。
名入れ・別注のご相談は、法人・団体向けのご案内から承っています。
ロゴのデータをどう渡すか
相談の材料としてもうひとつ挙がるのが、ロゴのデータです。
kiten. では、イラストレーターのデータを頂ければ最も対応しやすいです。
その他、ロゴデータのPDFや画像からでも作成は可能です。決まった形式のデータが無いから頼めない、ということはありません。
ただし、形式を受け付けることと、そのデータをそのまま再現できることは別の話になります。解像度の低い画像や、非常に複雑なデザインは再現が難しいです。
こちらも法人・団体向けのご案内からご相談いただけます。
京都で70余年、旗・暖簾・幕を製作してきた加藤健旗店 —— 名入れ・別注の相談窓口
印刷や刺繍を請け負う業者はたくさんあります。では、生地のことまで含めて相談できる先はあるのか。最後に、私たち自身のことを書いておきます。
kiten. は、京都で70余年にわたり旗や暖簾、幕などを製作してきた老舗・加藤健旗店が展開するブランドです。
その加藤健旗店は現在、法人・団体向けに名入れ・ロゴ入れ・別注・ロット注文の窓口を設けています。学校の校章やブランドロゴなどを、刺繍やプリントで施すことができます。公式サイトでは「旗屋の技術を活かした、美しく耐久性の高い加工が強み」とご案内しています。
別注については「生地の選定からデザインのご相談まで」と書いています。加工方法だけを先に決めてから生地を探すのではなく、生地の選定を含めて相談できる窓口がある、ということです。
エプロンの色は引き染めで入れています。商品ページの「染めについて」では、吊るした生地をピンと張り、染料がたまらないように刷毛で引く技法で、深い色味を表現できるのが特徴だと説明しています。引き染めそのものについては引き染めとはに別の記事があります。
商品そのものはkiten. の商品一覧から、名入れ・別注のご相談は法人・団体向けのご案内からどうぞ。
カフェのエプロン名入れ|よくある質問
この記事で扱った内容を、質問の形に整理しておきます。
Q. カフェのエプロンには刺繍とプリントのどちらが向きますか?
A. 加工方法は、コスト・デザインの複雑さ・利用シーンに応じて選ぶのが適切とされています。
そのうえで、洗濯頻度の高い業務用については、同社が「刺繍はプリントに比べてインクの劣化や剥がれが起きにくい」として勧めています。ただし同社は、使用する糸や洗濯環境によって耐久性は異なるとも書いています。刺繍が正解、という話ではありません。
Q. 1枚だけでも名入れを頼めますか?
A. kiten. では、名入れ・別注を1枚からでも可能です。価格はロゴの内容によりますのでお気軽にお問い合わせください。
Q. kiten. に名入れや別注を相談できますか?
A. はい。加藤健旗店は、法人・団体向けに名入れ・ロゴ入れ・別注・ロット注文の窓口を設けています。別注では、生地の選定からデザインの相談まで承っています。名入れ・別注は1枚から、入稿データの形式にも厳密な規定はありません。